きたる平成25年2月15日(金)から16日(土)まで、名古屋国際会議場におきまして、「第30回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会」を開催させていただくことになりました。ふりかえれば、昭和59年2月5日に第1回目の日本ストーマリハビリテーション研究会が中里博昭名誉会員のもとに名古屋市芸術創造センターで開催され、その後、名古屋の地で2回開催され、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会へと成長し、生誕30年後の回帰となります。
この間には身体障害者福祉法改正によるストーマ保有者への福祉制度の前進や介護保険法による在宅療養システムの基盤整備があげられる一方で阪神淡路大震災や新潟県中越地震、東日本大震災など未曾有の惨事、バブル経済崩壊後の構造不況など悲しく耐えがたい出来事にも遭遇しました。しかし、私たちのたゆまぬ努力によりストーマ・排泄ケアが経験則から実践の科学へと進化し、教育や実践の変革につながっていったことも事実です。そこで今回は30回の節目を記念し、「ストーマ・排泄ケアの到達点と未来予測」をメインテーマに掲げ、会期を2日間として全国からの参加者を暖かくお迎えしていきたいと考えています。
第30回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会
会長 前川 厚子
(名古屋大学大学院医学系研究科 看護学)